1はじめに

ChatGPTの登場をきっかけに、企業は日常業務におけるAIの有用性を積極的に探っています。弊社はChatGPTをはじめとするLLM(Large Language Model:大規模言語モデル)の機能を活用し、社内スタッフだけではなく顧客に対しても24時間体制で、多言語支援および他に類のない言語学的包括理解支援を提供しています。しかし、LLMでは企業固有の問い合わせに十分に対応できないという課題を克服するため、企業内ナレッジにアクセスし、問い合わせに適切に対応できるソリューション「ChatInsight」を構築いたしました。企業内ナレッジにアクセス し、 問い合わせに適切に対応できるソリューション「ChatInsight」を構築いたしました。

2ChatInsightとは?

ChatInsightは、ナレッジベースのAIチャットボットですAIの強力な解析力を活用しており、表現が異なる質問にも回答することができます。ChatInsightはAzure OpenAI GPT 3.5および4.0モデルとLLMに基づいており、ユーザーは自然で直感的な方法で質問ができ、ChatInsightは常に正確に答えることができます。ChatInsightは年中無休の多言語サポートにより、社内スタッフや顧客からの問い合わせに対応できる最高のコンサルタントです。

3企業向けChatInsight

ChatInsightには多くの利点があり、企業に対して業務の効率化、コスト削減、そしてインテリジェントなサービスなどを提供できます。さらに、安全な情報共有、コンプライアンス、またシームレスな統合を実現します。すでに多くの企業がChatInsightを利用することで、そのメリットを受けています。

  • 企業が所有するナレッジベースの管理: さまざまなビジネスニーズに応じた独自のナレッジベースを確立できます。これにより社員が社内情報を調べることや社外ユーザーが商品の詳細を問い合わせることができます。
  • コスト削減: ChatInsightの導入は人件費の縮減、エラーの低減、また生産性の向上など、大幅なコスト削減につながります。
  • 安全な情報共有: パスワード、IP制限、また許可ドメインを設定することでChatInsightへのアクセスを規制できます。これにより、許可されたユーザーのみがチャットボットにアクセスできるようになり、コラボと効率性が向上します。
  • コンプライアンス: ChatInsightはMicrosoft Azure OpenAIモデルを備えており、Azureサービスレベルアグリーメントによって信頼性が強化されています。そのうえ、Microsoft AzureはGDPR、ISO 27001、HIPAAなど、さまざまな国際基準や業界の独自基準に準拠しているため、ChatInsightの利用は関連規則に沿っていることが保証されています。
  • 統合と自動化: ChatInsightは、AirDroid Businessや企業の情報システムと統合できます。ユーザーはChatInsightで作成したボットと対話することで、その機能を直接呼び出すことができます。たとえば、デバイスレポートの照会、定義済みワークフローの実行、顧客の注文やEコマースプラットフォームでの物流情報の確認などが可能です。つまり、企業はChatInsightを介して、AirDroid Businessや社内の情報システムと統合されたインテリジェントアシスタントを構築できるのです。企業はAirDroid Businessを経由することなくChatInsightを通じてデバイス情報やステータスを把握してデバイスを管理できるため、デバイス管理のプロセスを単純化できます。
  • 組み込み: 企業はChatInsightで作成したボットをウィジェットやiframe経由でウェブサイトに組み込むことができます。あるいは、AirDroid Businessを通じて企業管理デバイスまたはBYODデバイスに配置するか、またはURLを介してアプリ内ブラウザーに直接組み込むこともできます。


4エンドユーザー向けChatInsight

ChatInsightは多くの側面でエンドユーザーの満足度を大幅に向上させることができます。

  • 多言語サポート: ChatInsightは多言語でサポートするので、各地域のユーザーのニーズに対応できます。
  • 年中無休: ChatInsightで作成したチャットボットは、いつでもどこでも休むことなくサービスを提供できます。
  • 迅速な対応: ChatInsightを使用するとエンドユーザーはリアルタイムで回答やフィードバックを得ることができるので時間の無駄をなくすことができます。これにより、問題解決効率が大幅に向上します。
  • 人間的対応: ChatInsightは人間の言語と感情を理解してシミュレーションし、ユーザーに、より人間らしいサービスを提供することができます。質問に答える場合でも、また複雑なタスクを実行する場合でもチャットボットは、よりフレンドリーで忍耐強くユーザーとコミュニケーションを取ることができます。

5ChatInsightの使用例

24時間体制のAIアシスタントが企業の情報システムと統合し、営業、マーケティング、カスタマーサービス、テクニカルサポートなどで顧客のビジネスを全面的にサポートします。使用例は以下の通りです。

  • オンラインカスタマーサービス: ChatInsightは顧客のニーズを満たすために製品に関連する情報について、即座に、かつ専門的に回答することができます。
  • マーケティング会話型チャットボット: ChatInsightは顧客が何を求めているかを理解し、顧客のニーズに応じてサポートを最適化およびカスタマイズできます。
  • 社内Wiki: ChatInsightによりチームは職場の方針、ガイドライン、ワークフロー、行動規範などの一般的な社内情報をすばやく得ることができます。
  • 従業員研修: ChatInsightは社内コンサルタントとして従業員、特に新人研修生からのあらゆる質問に対応するので、人事/ITチームは社員の育成に集中することができます。

6初心者ガイド

以下のステップは、アップロードするドキュメントを最小化してチャットボットをビジネスに実装するための基本的ガイドラインです。チャットボットとナレッジベースを完全に最適化するには工夫が必要です。AIも従業員と同じように適切なトレーニングが必要なのです。ご意見をお寄せくださればアドバイスさせていただきます。

Step 1、ナレッジベースベースの体系化

ChatInsightを体験する最初のステップはボットではなくナレッジベースです。適切なナレッジベースがあれば、ChatInsightは整理された情報をエンドユーザーに提供することができます。ChatInsightのナレッジベースで記事が備えるべき最も基本的な原則は次のとおりです。

  • 記事のタイトル - 見出し形式はどのタイトルでも必須です。見出し形式ではChatInsightは記事の先頭がどこにあるかが分かります。記事が長い場合は、見出しを多層化すれば構成をより良くできるでしょう。
  • 記事をいつどのように使うかの指示 - ChatInsightが使用しているAIモデルはさまざまな種類の情報を理解して多言語で回答するという驚異的な機能を備えていますが、回答全体の質を高めるために、記事の内容に先立ち何らかの指示を追加することをお勧めします。
  • ChatInsightの用語や重要な文章を翻訳する - ターゲットオーディエンスが異なる言語を使用していて業界用語などナレッジベースに特定の用語がある場合、AIは異なる言語で適切な翻訳を提供しない場合があります。いくつかの用語を明確にしたり、ある言語での用語の正しい訳を直接説明したりすることで翻訳の精度を大幅に高めることができます。さらに、人工知能モデルは情報を十分に理解することができ、すべての言語で完璧な翻訳を必要とせずに、ほんの少しの追加サポートで済みます。例えば、MDM/EMMソリューションであるAirDroid Businessのようなソリューションを議論する際には、以下の説明が参考になるでしょう。

ご注意 : 「有人および無人アンドロイド端末」とは、 「 人による監視が有るか無いかにかかわらず、アンドロイド端末」を指します。

以下は今述べた原則に則り記事がどうあるべきかを示す基本的な例です。見出し形式を適切に使用すれば一つの文書に複数の記事を入れることができます:

example-chatinsight

最初の記事が完成したら 「 保存してトレーニング」をクリックして最初のチャットボットの構築を開始しましょう。

以前使用していた既存の記事では、AIボットはそれらの記事からのほとんどの質問に対して正確で適切な回答を返します。ただし、ロボット的ではない対話的な回答のような、より質の高いサービスを求める場合は高度なヒントを参考にしてナレッジベースをさらに調整する必要があります。これに対するヒントにご興味があれば、ぜひ弊社との ミーティングをご予約ください

Step 2、ボットの作成

ナレッジベースが準備できたら、次はチャットボットの作成です。最初のチャットボットを作成するための基本的な手順は次のとおりです。

  1. ボットに固有の名前を付けます。管理者がボットを区別するための内部的な名前です。

  2. ボットに表示するタイトルを設定します。これはエンドユーザーがボットを開いてチャットするときに表示されるタイトルで、他のボットと同じでも構いません。

  3. クエリ―の例を設定します。最初の記事が応答するような質問をしてみましょう。

  4. ボットのデータソースを選択します。

  5. 残りの設定はデフォルトのままで「OK」をクリックして処理を完了することを推奨します。

ここで最初のボットが作成され、ChatInsightが提供する初めてのAIチャットボットの体験がスタートします。

弊社ではボットを業務に合わせてカスタマイズできる多くのオプションをご用意しています。セットアップ方法にご興味をお持ちでスペシャリストにご相談になりたい場合は、ご遠慮なく ミーティングをご予約ください

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Step 3、ボットのテスト

企業がエンドユーザーにリリースするすべてのものは適切なテストを経る必要があります。AIチャットボットも例外ではありません。弊社にはボットのためのテスティンググラウンドがあり、エンドユーザーが満足していないときには、このテスティンググラウンドを使用して回答を再現することができます。

  1. ボットの名前をクリックするとテストページが開きます。

  2. 設定したクエリ―例をクリックするか質問を入力します。デフォルト設定では、チャットボットは回答を生成するためにナレッジベースのみを参照することに留意してください。

  3. 回答の下にリファレンスが記載されていない場合は、質問とナレッジベースの関連性が低すぎることを意味しています。この場合、記事を編集して関連性を高くする必要があります。

  4. ボットがナレッジベースから応答を生成したら、回答の下にリファレンスが記載されています。そこをクリックすると元の記事を確認できます。記事を編集したい場合は、そこから編集することができます。

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数回テストをすれば、弊社がチャットボットを業務に適用するためにどのような方法を用いているかをお知りになりたくなるかもしれません。次の導入ステップを判断していただくために、それらをご紹介しましょう。記事の最適化やAIのトレーニングプロセスにストレスを感じることもあるかもしれません。弊社はコンサルティングサービスも提供していますので、ご相談になりたい場合は、お気軽にデモミーティングをご予約ください。

Step 4、ボットの共有

チャットボットを作成する最後のステップはターゲットオーディエンスへのリリースです。手順は従来と同様です。ボットを共有するための一般的の方法を三つご紹介します。

  • URLの共有: チャットボットのURLをエンドユーザーと共有でき、エンドユーザーはウェブページ経由で問い合わせを送信できます。さらに弊社と同じように、FAQ、ヘルプセンターやフィードバックの代わりにアプリのURLを実装することもでき、そうすることによってユーザーはアプリを離れることなくアプリ内ブラウザで問い合わせを送信することができます。
  • iframeとして組み込む: アプリがHTMLをサポートしている場合、チャットボットをウェブサイトやアプリに組み込むことができます。コードの実装方法については、IT部門にご相談ください。
  • チャットウィジェットとして組み込む: ウィジェットコードをウェブサイトやアプリに組み込み、チャットウィジェットを任意の場所にフローティングすることができます。ウィジェットのスタイル、アイコン、命令をカスタマイズすることもできます。コードの実装方法についてはIT部門にご相談ください。AirDroid Businessも併せて利用している場合はポッドを登録したデバイスにリリースできます。これにより、デバイスの使用に関する単純な質問に回答することができ、エンドユーザーをサポートするリソースをさらに節約できます。この機能が必要であれば、ぜひ弊社にお知らせください。

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7次のステップ

ここまで、ChatInsight Botを業務に導入するプロセスについてご紹介しました。次のステップは、ボットが連絡窓口の一つとなりエンドユーザーからの質問に答えられるようにすることです。ナレッジベースを拡張したりボットの高度なオプション使用したり、また、弊社が記事に提供した高度な機能を実装したりできます。ChatInsightの高度の活用方法に関しては、ぜひ弊社とのミーティングをご予約ください

8ChatInsightの高度なガイド

このセクションでは、高度な設定、機能、アドバイスについて基本的な説明を行います。これらのトピックに関する完全なガイダンスを知りたい、または必要な場合は、ここにすべての関連情報を含めることは困難ですので、弊社とのミーティングを予約することをお勧めします。

チャットボットの高度な設定

  • プロンプト: プロンプトセクションではボットのアクションと出力を調整するための詳細な指示を与えることができます。たとえば、ボットが質問の参照場所を受信しないときにはカスタマーサービスに連絡するようにユーザーに促すように、ボットに依頼できます。「システムプロンプト」セクションでは、質問に対するボットの答え方の特徴(優しい、フレンドリー、厳格など)を挿入することが提案されます。

  • 温度(Temperature): このオプションはボットの回答の創造性に影響します。温度が高ければ高いほど、ボットがナレッジベースに基づいて同義語を使用して回答を生成しようとする傾向が強くなります。温度が高すぎる場合は、ボットはレファレンスに基づいて質問者を誤解させる可能性があります。また、温度が低すぎるとボットの答えが退屈なものになるかもしれません。
  • リファレンスとの関連性: リファレンスとの関連性を最も低くセットしておくと、ボットはそれらのリファレンスを主要な情報源として使用し、質問が求めているものと組み合わせて回答を生成します。つまり、質問が引用と非常によく一致した場合、ボットは関連する情報源を使ってより質の高い回答を生成することができ、またその逆もあり得ます。そのため、ボットが大きな情報源として使用できるリファレンスがどれくらいの関連性かを見分けることはかなり重要です。また、クエリーとナレッジベースの関連性が一定ではないことに留意しなければなりません。同じ質問でも、言語によってナレッジベースとの関連度が異なることがあります。したがって、複数の言語環境にわたってナレッジベースのパフォーマンスを強化するために、これらのクエリーに関連するさまざまな言語のキーワードまたはキーフレーズを追加することでナレッジベースを充実させることができます。これにより、AIは多様な言語で情報を参照できるようになり、適応性が向上します。

これらのオプションをどのように調整すれば、より適切にボットを運用することができるかでお迷いの場合は、ご遠慮なくご相談ください。

ナレッジベースを最適化するための高度なヒント

  • プレーンテキストファイルの使用を避ける: 人間と同じように、AIチャットボットも参照する上でより重要で価値のある情報を得るための構造と形式が必要です。その結果、AIはプレーンテキストファイルよりもよく構造化されたコンテンツを理解できるようになります。
  • 識別可能なコンテンツ: 人間も内容が曖昧だと混乱しますが、AIも例外ではありません。たとえ 「 はい 」、 「 いいえ」の質問であっても、AIが答えの理由を把握できるように情報を加え、質問者に適切な説明を与えるべきです。
  • 記事に関する追加ルール: いくつかのルールは一部の記事にしか適用されない可能性があるため、プロンプトに追加することが最善の解決策ではない可能性があります。この場合、これらの記事を参照する際にボットが従うべきルールを記事に追加することができます。

より良いパフォーマンスのボットは誰もが夢見るものです。ボットのナレッジベースを完全にしたいと思われている方は、できるだけ早く弊社にご相談ください。

エンドユーザーエクスペリエンスの強化

  • 多様な質問に対する回答を準備する: 多様な質問に対する回答を準備する:従業員全員が知っておくべき情報のうち、ボットに回答させたい主なターゲットの質問ではない情報専用のナレッジベースを用意することができます。これは些細なことのように思えるかもしれませんが、ユーザーがチャットボットとやり取りするときに、チャットボットが単なるボットであると感じる可能性を大幅に減らすことができます。
  • さまざまな質問の仕方を含める: 記事に、一つの質問に対するさまざまな尋ね方を加えておくことで、質問の文言や構造が不十分な場合でも、AIチャットボットが関連情報を見つけ出す能力が向上します。

ゼロからコンテンツを生み出すのは大変です。文書やテンプレートの書き方について、弊社とのミーティングをご予約ください

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